ミッション:インポッシブル3 観てみたよ

投稿者: | 2019年8月11日

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ミッション:インポッシブル3
(2006年 アメリカ映画)
85/100点


アクション映画好きってわけじゃないけど、何故かこのシリーズには注目してます。

本作の特徴の一つは、毎回雰囲気がガラっと変わる多様性ですかね。

『1』ではデパルマのトリッキーな映像が見ものだったし、個人的に嫌いな『2』では、ジョン・ウー節炸裂のいわゆる「カッコつけ」で色づいてました。

そう…。
『2』はクドくって、濃くって…。あれ…? 変な方向に行っちゃったゾと思っていたところ、本作『3』で正統派スパイアクションに戻ってきたから、嬉しかったものです。

しかも監督は、気鋭のJ・J・エイブラムスをもってきた! なんだJJって!雑誌か! なんて言われないほど、信頼感のある監督です。

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本作の特徴を一言で言うと、「王道」 J・J・エイブラムスって、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の時も、無難に置きにきたなと言われてました。そういう意味では、シリーズの再スタートが得意なのかもしれません。

だけど、見応えは十分です。目新しさはなく、夫婦愛をふりかざす受け狙いも見え隠れしますが、さすがの安定感。

実は、個人的には本シリーズで一番好きです。

あらすじは、「一線から退いていたスパイ組織のイーサンは、教え子の死によって現場に復帰。ターゲットのデイヴィアンの拉致に成功するが、敵の強襲により逃亡される。その上、イーサンは新婚の妻をさらわれてしまう…」という物語。

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なんと冒頭では、主人公・トム…じゃなくて、イーサンがすでに囚われているところから始まります。巧いです。序盤から食いつかせます。目の前には、もう敵のボスがお目見え。今回の悪玉:デイヴィアンを演じるのは、フィリップ・シーモア・ホフマン。通称パンダ

今一つパッとしないボスばかりが登場する本シリーズですが、ホフマンのおかげで、大したことないのに、何をやらかすか分からない異様な怖さを感じさせます。

ホフマンが何やらトムに迫ります。
「『ラビットフット』の在処を言え」と。
「渡したでしょーが!」と焦るトム。
「奥さん撃つよ」とホフマン。奥さんも一緒に囚われているのです。
「あー、はいはい! わかりましたわかりましたよー! いやあ、君には勝てま へん! 参った参ったこの通り! はいはい知ってますよ。ええと…、あの、そう! パリだよ! パリにあるんだ!」

「奥さん撃つよ」

ノーー!!!!!! テメー! 〇スゾーーー!!! …あ、いや、すんません! 思わず熱くなっちゃったけど、大丈夫大丈夫! あのね、冷静になりましょーね。お互いにね。アンガーマネジメントっつってね。頭に来て6秒待つのが大事っつってね。冷静に話し合いましょーよ。はいはい。分かるよー。『ラビットフット』でしょー。よしきた、こうしよー! ぼ く が 盗み出してあげるよ! ご安心。任せてちょー! 落ち着いてねー、落ち着いてよー!』

この場面、何故か笑えます。

パニくって喋りまくるトムと、その様子をじっと見つめているホフマンは、さながらハライチ澤部とハライチ岩井。

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で。

この冒頭から分かる通り、本作はなかなかハードボイルドです。特に、捕えたホフマンを一瞬にして奪われる敵の凄まじい攻撃力におののきます。さすがのトムも、ミサイルには敵わない。

この橋の攻防戦は、大層見応えのあるアクションシーンです。

しかし、あれほどの軍勢を動かせる大物の割に、ホフマンの最後辺りは地味でした。『ローグネイション』でも思いましたけど、どうして、最後にはボスがわざわざ出張るのか? 悪の組織にも、人出不足の問題が。

それと。

「パートナーが連れ去られる」という展開は、ありきたりではあります。だけど、前回鑑賞した『ザ・ファーム』同様、なぜかトムの嫁が大活躍。

どうもトムには、嫁を覚醒させるパワーがあるようです。

とはいえ、いきなり銃の使い方を教えられる嫁の戸惑いたるや。コンビニバイトの初日から、発注を任されるようなもんですよ。

でも。

これ以降、本シリーズからトムの嫁は姿を消すことになるのです。改めて今回の結末を観ると、『4(ゴースト・プロトコル)』の彼らの姿は、とても寂しいですね…

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