ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 観てみたよ

投稿者: | 2019年9月22日

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
(2019年 アメリカ映画)
80/100点


世間では大絶賛の本作ですが。

多分…、本作の面白みを半分くらいしか感じてないと思います。

舞台となる1969年は生まれる前ですから。シャロンテート事件も、詳しくは知りませんし。1969年代のハリウッド映画史に詳しい方には、たまらなくノスタルジーを刺激されると思うので、そういう方は大変うらやましい!

だから、私にとっては、正直に言うと、「大傑作だ!」とまでは感じなかったのでした。

普通に面白い…くらい。

タランティーノの大ファンですから、期待値が高まりすぎていた反動か。だから、傑作と感じなかった自分が、ちょっとショックでもあります。

ワンスアポンタイム

そうそう。

本作は、タランティーノ監督らしくファニーで遊び心満点です。とはいえ、日常描写がほとんどな上に、やたら上映時間が長いので、ある程度タランティーノを分かっている人向け。

そして間違いなく断言しますが、シャロンテート事件の概要くらい知ってないと、結末は1ミリも楽しくないでしょう。予習しなくても…という人がいますが、それは絶対に違うと思います。そもそも、シャロンテート事件を知らない人は、多分そんなに映画を観ない人だと推測できるので、そういう人には薦められません。

客観的に言うと…、そういう映画です。

で。

『パルプフィクション』や『イングロリアス・バスターズ』が生涯ベストに入るほどタランティーノの大ファンなんですが…

うーん。
本作は、やはり物足りなかったんですよ。

あらすじは、「かつて一世を風靡していたが、今は落ちぶれたテレビ俳優:リック(レオナルド・ディカプリオ)と、彼の専属スタントマン:クリフ(ブラッド・ピット)が、1969年のハリウッドで日々を過ごす。隣に住むのは、映画監督ロマン・ポランスキーとその妻:シャロン・テート(マーゴット・ロビー)だった」という物語。

ワンスアポンタイム5

1969年の街並みの再現がスゴい…とはいえ、前述したようにその年代をよく知りません。当時の映画に思い入れもないので、『大脱走』とか、ブルース・リーや、ウエスタンのテレビドラマが出てきても、感激しようもないんです。

で、物語は「リックとクリフ、シャロンの日常」が中心。撮影現場に行って、帰って…の繰り返し。『パルプフィクション』に一番近いと聞いていたけれど、私には「違うもの」と感じました。

『パルプフィクション』には、常に「緊張感」が漂っていたのです。本作には、それが、一切、ない。

クリフが終盤直前、ある危険地域に行きますけど、そこがなぜ危険なのか分かりにくい。おまけに、クリフのカリスマ性が圧倒的だから、怖くもなんともない。

もちろん、クリフを「最強」に描いたからこそ、「ラスト」が素敵なんですけどね!

ワンスアポンタイム4

そう。

「ラスト」は素晴らしい! ここは、気持ちよかった! タランティーノが過去作ですでにやった手法だけど。でも、映画なんだから、こんな奇跡が起きてもいいよね。本当に、いいです。(何度も言うけど、シャロン・テート事件を知ってないと、全く意味がわかりません)

この「ラスト」で、退屈に感じ始めていた気持ちが吹っ飛びました。あの火炎放射器がまた!!

余談。わかる人は少ないかもしれないけど、このラストの外し方は、漫画版『ヒメアノール』を思い出した。

ただぁ…
そこまでが、長いよ…

長く感じてしまったのは、私がタランティーノの映画に「緊張感」を求めているからなんでしょう。『ヘイトフルエイト』も異様に長いけど、「何かが起きそうな緊張感」が、とても楽しかったもの。

ついでに言うと。

グウの音も出ないスター俳優を使うことは、あまり好きじゃないです。なんと言えばいいか…、ディカプリオとブラピのオーラがスゴすぎて、タランティーノの演出や脚本以上に映画を引っ張っている気がするんです。つまり、タラ節が薄まってしまう気がするんです。

ワンスアポンタイム2

というわけで。

「日常描写」が嫌いってワケじゃないけれど、1969年代のハリウッドの日常には共感しづらかった、というお話。

だけど、そんな中でもいいなあと思ったのは、彼らの「夜更かし」 リックが、真夜中にプールに浮かんで酒飲んで音楽聞いてる、あの「夜更かし特有のゆったり感」は、気持ち良さそうだなあ。

というわけで。

私にとっては、本作は「最高傑作」ではありませんので、タランティーノ監督! 10作目を期待します!! 個人的には、現代劇に戻ってきてほしいなあ!!

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